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フィンガーフード×ドリンクバー完全ガイド|相性・相場・動線 | Pastel Party

はじめに:フィンガーフードは“人の流れ”をデザインする道具

フィンガーフードは単なる「小さなおつまみ」ではありません。会場に入った瞬間の第一印象、最初の乾杯、写真が生まれる位置、人が滞留しない導線――このすべてを、小さな一口でコントロールできます。重要なのは、片手で食べやすい形状見た目にハイライトがある盛り付け、そして補充しやすい運用の3点。Pastel Partyは、ベース(カナッペ/タルト/ピンチョス/スプーン/ミニサンド)とドリンクの相性、さらに台の配置までをひとつの設計図にまとめてご提案します。本記事では、量の目安・相場観・導線設計・季節メニューを、2時間イベントのタイムラインに沿ってわかりやすく解説します。

この記事のゴール
  • 参加人数・時間から必要ピース数を即算できる
  • ベースごとの崩れにくい組み方がわかる
  • 入口=映え、奥=回転率の二極レイアウトを描ける

フィンガーフードを選ぶ3つの理由

  1. 会話を止めない: 一口サイズ+ピック/小皿で、立ったままでも取りやすく、手を止めずに交流が続きます。
  2. 写真映えを作る: 直径4〜5cmのタルトレットや高さのあるピンチョスは、色×高さ×光の三要素が揃い、SNSでも強い。
  3. 運用が軽い: ベースを標準化すると補充が早い。人気メニューを左右に複製すれば列も詰まりにくい。
Pastel Partyの得意なこと

メニュー・器・表示・装飾・ドリンクを“乾杯から逆算”して設計。映えの見せ場と回転効率を同時に満たすレイアウトを現地で微調整します。

ドリンクとの合わせ方(2時間が基準)

フィンガーフードはドリンクとセットで機能します。Pastel Partyの目安は、スタンダード3,000円パーティー3,500円(泡付)/ノンアル1,500円。夜の社内イベントはスタンダード、レセプションは泡付、昼開催・学生主体ならノンアルが王道です。乾杯の最初の30分は酸味・塩味寄りでスタートし、味の濃いものは中盤に寄せると失速しません。

プラン内容イメージ相性の良いフィンガーフード向くシーン
スタンダードビール/ハイボール/ワイン/カクテル/ソフトローストビーフカナッペ、グリルチキン串、フライ社内懇親会・展示会後
パーティー(泡付)上記+スパークリングシュリンプ柑橘ジュレ、サーモン&ディルタルトレセプション・表彰・記念日
ノンアルノンアルカクテル/ソフト全面ベリーのミニカップ、柑橘の一口、ミントを効かせた前菜昼イベント・未成年多
迷ったらこの比率
  • アルコール:ノンアル=7:3(一般的な夜の社内イベント)
  • 乾杯=泡 → 最初の30分は酸味・塩味の軽い一口を厚めに
  • ノンアル多めならシトラス/ベリー/ミントで香りと色を補強

相性の基本(ベース×味の設計図)

崩れにくく、手が汚れず、写真に強い“型”を押さえましょう。下の表はベースごとの合う味と注意点です。

ベース合う味覚具体例NGになりがち
タルトレット(4〜5cm)酸味・香りサーモン×ディル/ラタトゥイユ/レモンクリーム水分が多すぎて湿気る
カナッペ(クラッカー/パン)旨味・塩味ローストビーフ×西洋わさび/パテ・ド・カンパーニュ長時間でパンが乾燥
ピンチョス/串香ばしさ・塩味グリルチキン×柚子胡椒/モッツァレラ×トマト高さが出過ぎて不安定
スプーン/カップ甘酸っぱい・清涼感シュリンプ柑橘ジュレ/セビーチェソースが多くて持ち運びにくい
ミニサンド/ブリオッシュコク・旨味ミニバーガー/照り焼きチキンパン比率が高すぎて重い

ベースは3種までに絞ると補充がスムーズ。視覚のリズムを作るため、円形(タルト)×角(カナッペ)×高さ(ピンチョス)のように形状を混ぜるのがコツです。

2時間イベントの回し方(タイムライン)

  1. −120〜−90分: 搬入・設営。入口に映え台、奥に回転率台。グラスは先置き、紙ナプキンは二重置き。
  2. −60分: 冷製を並べる位置を確認。湿気対策でタルト・クラッカー類は直前に具をのせる。
  3. −30分: 乾杯の動線確認/写真の合図を共有。温製がある場合は保温機材の温度を安定させる。
  4. 開始〜+10分: 開会挨拶→乾杯。柑橘・ハーブを効かせた軽い一口からスタート。
  5. +30〜+80分: 味の主張が強いメニュー(肉・フライ)を中心に回す。人気は左右に複製。
  6. +90分: 写真タイムのアナウンス→ミニデザートを早めに一巡。ノンアルでも満足感が上がる。
  7. +110分: クロージングの声かけ→片付け開始。残品が出た場合は小箱に詰めて持ち帰り案内。

詰まらないレイアウト:入口=映え、中央〜奥=回転率

列が1本に収束するとどこかで渋滞します。二極化が正解。入口の映え台には高さのあるピンチョスや色味の華やかなタルトを配置し、写真の“トリガー”に。中央〜奥の回転率台には取りやすく補充しやすい主菜級(チキン串、ローストビーフ、フライ)を置きます。ドリンクバーは入口の反対側に設定。グラス&紙ナプキンは手前・奥の二重置きで取りやすさを担保します。

ピック&トングの置き方

人の流れに対して左右対称に複製。同一メニューを2か所に分け、「片側だけ詰まる」を防止。トングは小さめ、ピックは取り口と補充口に二重置き。

量の目安(フィンガーフード&ドリンク)

立食2時間、フィンガーフード中心なら、フードはお一人 7〜10ピースが安心。肉・主菜級を1〜2ピース、冷製2〜3、野菜系1、炭水化物1、デザート1が基準です。ドリンクはアルコール主体の夜で2〜3杯/人、ノンアル中心なら3〜4杯/人が目安(年齢層・曜日で変動)。

人数フード/人総ピースドリンク/人運用メモ
30名82402.5杯人気メニューは左右に複製
60名84802.7杯フード台とバーは別動線に
100名99003.0杯レーンを2〜3本、補給台を奥に

※温製を多めに入れると1人あたりピースはやや減らせます。代わりに回転率と保温の管理が重要になります。

相場観:人数別のざっくり概算(例)

総額は、料理単価×人数+ドリンク+機材・備品・氷+人件+運搬の合算。以下は“目安”の考え方です。

人数料理(/人)ドリンク(/人)固定費(合計)総額の目安1人あたり
30名2,800円3,000円120,000円約275,000円約9,100円
60名3,300円3,000円160,000円約598,000円約9,966円
100名2,700円3,500円220,000円約840,000円約8,400円

※内容・会場条件・温製比率で上下します。正式な金額は見積書をご確認ください。

季節別フィンガーフード(春夏秋冬)

季節主役の色おすすめフード合わせるドリンク一言メモ
ピンク×緑生ハム×苺カナッペ/桜えびタルトレット/カプレーゼスパークリング/白ワイン軽やかな酸味でスタート
レモン×透明シュリンプ柑橘ジュレ/枝豆フムスのディップスパークリング/ノンアルモヒート氷とガラス器で涼やかに
オレンジ×ブラウンラタトゥイユタルト/ライスコロッケビール/赤ワイン香ばしさとコクをプラス
赤×緑×ゴールドローストビーフサンド/ベリーのパンナコッタスパークリング/ホット系ソフト祝祭感+温製の比率UP

運営のコツ:小物と表示で“迷い”を消す

  1. グラスの先置き: 乾杯グラスは開場前にセット。手に取りやすさが最優先。
  2. 紙ナプキンの二重置き: バーとフード台の両方に。
  3. 表示プレート: アルコール/ノンアル、アレルギー表示を明確に。
  4. ごみ動線: ピック・紙コップの回収箱をバー近くに。
  5. 補給係の役割分担: バー担当/フード担当/写真タイムの合図係。
  6. 衛生管理: 手袋・トングの定期交換。冷製は保冷剤と浅いトレイで温度管理。

予約・最低注文・配送料・キャンセル・支払い(目安)

  • 予約締切: 原則施行8日前まで(当日予約は不可)
  • 最低注文: 10万円〜
  • 配送エリア: 東京23区内 一律20,000円(23区外は応相談)
  • キャンセル: 目安として8日前まで無料/7〜3日前50%/2日前〜前日100%/当日100%
  • 支払い: 法人=請求書新規個人=当日現金

※最終条件は最新版の見積書・利用規約をご確認ください。

前日〜当日朝のチェックリスト

  1. 鍵・入退室時間・連絡手段(受付・館内担当の連絡先)
  2. 搬入導線(EVサイズ・台車ルート・駐車の可否)
  3. 電源と延長コード(口数と長さ)
  4. 乾杯の位置と合図(写真の合図もセットに)
  5. 表示プレート(アルコール/ノンアル、アレルギー)
  6. 予備ピック・トング・紙ナプキン
  7. 保冷・保温機材(温度のログと担当者)

ありがちな失敗とリカバリー

あるある3選
  • 入口でドリンク渋滞: → グラス先置き+バーを入口の反対側に。紙ナプキンは二重置き。
  • クラッカーが湿気る: → 具は直前にのせる。保冷剤の露で湿る場合はシートで遮断。
  • 甘いものが後半余る: → デザートは写真タイムに合わせて早めに1巡。量は1人1ピースが基本。

まずは“枠取り”から。人数と雰囲気だけでもOK

日程・会場(候補)・人数の3点が決まれば十分。あとはPastel Partyのプランナーが、味×見た目×動線を同時に整えて、乾杯から逆算して設計します。ベジ・グルテンフリー・宗教対応、アルコール/ノンアルの比率などもお気軽に。

Pastel Partyに相談する(無料)

まとめ:ひと口がそろえば、会は自然と流れ続ける

フィンガーフードは“場のリズム”を生む装置です。最初の30分を軽やかに中盤は主菜級で満足感終盤はミニデザートで余韻。この三段構成に、量の目安と二極レイアウトを重ねれば、どの規模でも失敗しにくくなります。困ったらPastel Partyと一緒に、まずは枠取りから。

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ノンアル中心の会、フードはどう組み立てる?

ノンアル中心では“キレ”に頼れないぶん、満足感は食感・旨味・温度差で作ります。序盤はカリッ/シャキッとした一口で掴み、中盤はたんぱく質の香ばしさで腹持ちをつくり、合間にほろ苦やスパイスで口をリセット。甘さは控えめに、最後は小さな一口デザート+カフェインレスで余韻を残すのが安定です。

  • テクスチャの三層: カリッ(ナッツ/クランブル)→ しっとり(フムス/ポテトサラダ)→ ジューシー(焼き野菜・魚)。
  • 旨味で満足感: チキン/白身魚/豆に、パルミジャーノやナッツ、昆布だし・ヨーグルトなど発酵/出汁のコクを重ねる。
  • 温度のリズム: グリル串やスープショットなど、温かい一口を合間に差し込む。
  • 締めは甘さ控えめ: 塩キャラメルナッツやカカオ系の小菓子など“ほろにが系”を1ピース。

構成例(2時間/8ピース/人):ローストナッツのカナッペ/フムスのミニタルト/グリルチキン串(黒胡椒)/白身魚のハーブパン粉焼き/雑穀サラダカップ(セロリ&フェンネル)/焼き野菜のピンチョス/スープショット(コンソメ or とうもろこし)/塩キャラメルアーモンド。

温製のフィンガーフードは会場で出せる?

会場の電源と火気規約により異なります。Pastel PartyではIH・保温ショーケース・卓上フライヤーなどの機材を用意可能。安全と回転率を優先し、温度管理の担当者を置く運用をご提案します。